第三回　～　デジャヴと言わないで！時間がなかったのです。 / ふれで

今日はメイド喫茶へ行ってきました。
そしたらいきなり「お帰りなさいませーご主人様」って言われたよ。
なんかよく分からないけど超歓迎モード。
こんな大勢の女性から手厚い歓迎を受けるとか俺脱童貞イヤフゥゥゥゥとか考えてたら、いきなりメニュー渡してきたわけ。
よっぽど俺に気があるんだなと思いつつも値段を見たら思わずふいた。
コーヒー一杯800円ってどこのぼったくりバーでもしないしない。
んでオムライス1800円(好きなメイドさんからのメッセージ付き)とかもう客を馬鹿にしてんのかって話。
でも可愛い子が「これオススメですぅ」って言うから思わず注文しちゃったわけ、コーヒーとオムライスを。
あ、勿論オススメだから買っただけであって、可愛いメイドの子が勧めてきたからじゃなく。
僕は純粋にこの店のオススメを楽しもうとしただけでさ、うん。

ちょっと待つとオムライスとコーヒーが届いたの。
でも、オムライスにケチャップで文字書いてるけど何書いてんのかわかんないわけ。
おい、メイドさんからのメッセージて嘘か、アラビア文字か、そうかってね。
で、何書いてんのか聞くと、「ハートマーク書こうとしたけど失敗しちゃいました＞＜でもご主人様のために一生懸命書きました＞＜」とか言っちゃってんの。
文句言おうと思ったけどまあここは大目に見て笑顔でスルー、完食したわけ。
あ、別に謝っている姿が可愛かったからとかそんなんじゃないから。
ただ純粋にオムライスを食べたかっただけだから、うん。別に上にケチャップ書いてる文字なんて冷静に考えれば、腹に入ってごっちゃになるわけだし、うん。

で、小腹も満たされてそろそろ帰ろうかなって思ったときに写真とりませんか？っていってんの。
もう完全に惚れられてる。
フラグたちまくり、もう俺童貞とは本日でおさらば。
でも話を聞くと一枚2000円とか言っちゃってんの。
こんなたけーもん誰が撮るかクソが、とか思ってたけど二分後には右手に何故か写真持ってる俺。
最後は「行ってらっしゃいませご主人様」って、ここは俺の家じゃないってーの。
行ってらっしゃいとか意味わかんない。
だけどやっぱり行ってらっしゃいって言われたら、帰るのが筋だと思うわけ、僕は。
また会いたいとかそんな不純な気持ちじゃなくて、ただ純粋にね、うん。
やっぱりほら、なんでも家出とかよくないじゃん？うん。
まあまた来ないといけないよね。