お題「トランセル」
トランセルとは、ポケットモンスターに登場するさなぎ型ポケモンであり、僕の記憶が正しければ、ゲーム中一回たりとも役にたったことのない、将棋の歩以下の雑魚キャラである。
このトランセルというお題で書くにあたって、とりあえず、トランセルから連想することをあげてみたところ、トランセルといえば、超絶必殺技「かたくなる」、そして、かたくなるといえば、「男性器!!」、と言った具合に最低のルートを脳が辿った。
今回は他に何も思いつかなかったため、このままトランセルと神月 響の官能小説を書こうと思う。
トランセル「ミロ オレノアソコ カッチカチヤゾ!!」
トランセルはたいあたりをした
神月はなきごえをはなった
と、ここまで書いたところで、あまりの気持ち悪さにキーボードを打つ手を止めた。一体、僕は何を書いているのだろう、ふと我に返って虚しくなった。
僕が昔、毎日日が暮れるほどやっていたポケットモンスターはこんなものだったのか、いやポケモンとは僕らにとって、もっと純粋でキラキラとしていて楽しいものだったはずだ。
しかし今の僕が、もし新しくポケモンをはじめたら、たぶんキャタピーにはふにゃちん、トランセルにはペニス、バタフリーにはびらびら、ドククラゲにはいんもうというニックネームをつけてしまうだろう。
いつから僕はこんなに汚れてしまったのだろうか。
僕は純粋無垢だった昔の自分を少しでも思い出すために引き出しにしまってあった、ゲームボーイカラーとポケモン緑のカセットを取り出し、徐にゲームを起動させた。
流れる懐かしのBGM。昔はこれを聞くだけで胸高鳴ったものだ。ちなみにプレイ時間は35時間で止まっていた。
暫く、空を飛ぶで全国を転々をしたり、野生のポケモンたちを戦ったりして、少しでもあの頃の自分を取り戻そうとしていた。
しかし、ナッシーのニックネームがキンタマの時点で「もう駄目だな」と思った。
僕の脳みそは小学六年あたりから、およそ時間が止まったままなのだろう。尚且つ、今汚れちまっただ、などと悲観する以前に、当時から相当ばっちかったようだ。
今思えば、純粋無垢な時代など一切なかった。
P.S. その後、僕の命令でキンタマはだいばくはつした。
次のお題 「初夏」
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