ユウコ / ヨシュア・カウワー

「ユウコ、今料理してて手が離せないから、悪いけど布団を取り込んでくれないか」

「分かったわヨシュア、今日お布団干したんだったわね」

「…よし、できたぞ。さあゴハンにしよう。あれ?ユウコ?いつまで布団に埋もれてるんだい?」

「うふふ、あたしね。干したお布団って大好きなの。もう少しこうしててもいい?」

「いいけど、ごはん冷めちゃうよ」

「ふふ、あとちょっとだけ。…ああ、太陽の匂い。いい匂い。あたしこの匂い大好き」

「太陽の匂い?それはおかしいな」

「えっ」

「太陽はとても遠いし、宇宙の真空を隔てているから匂いは届かないよ。届くのは各種光線と、それに伴う熱だね。匂いは無い」

「…じゃあこれはなんの匂い」

「そうだね。これは僕の仮説に過ぎないけれど。お布団を干すとダニが死ぬっていうだろう。だからダニの匂いじゃないかな。ダニの死体の。人間も死に方によるけど糞尿を垂れ流したり死体が腐敗したりして匂うだろ。ダニにもそれが起こってもなんら不思議は無い。だから君が好きな匂いはダニの腐乱死体、あるいはダニの糞尿の匂いか、そういった類の匂いじゃないかな。でも気をつけてね。たとえばハチドリだって、花の蜜の匂いを嗅ぐときに鼻の穴にダニが寄生することがある。人間だって、まつげにはデモデクス・フォリキュロラムというニキビダニ、皮脂の脂肪腺にもデモデクス・ブレヴィスという別のニキビダニが… あれ、ユウコ?どこ行ったんだ?ごはんは?」
 
 それがユウコを見た最後でした。
 
  
 
 

 ヨシュア・カウワー著『明日からモテない!生物学入門』 第2章より抜粋

2008.06.25 06:19 | com(0) |




ハイエナ / ヨシュア・カウワー

 ペニス品評会。それは男と男の意地のぶつかり合い。
 
 前回、イタリアなめくじこと、くり君(ペニスさん)のペニスは85cmあるっていう話でしたけど、まあ男子は、そういうサイズとかを気にする生き物なんですよね。たとえばトイレで覗き込んでくる人がいる。または温泉や銭湯で、こう、ちらっと、様子を見る男子、多いのではないでしょうか。おっ、あいつは、小龍包だ、包(パオ)を破くと熱い汁が溢れるぞ、とか、あいつは、おお、なかなかやりおる、だが右にかなり曲がっておるな!ブーメランペニス! 宇宙空間でもあのペニスなら投げたら戻ってくるかな!!とかね。お互いにペニスを品評しあっている。あるいは、修学旅行の風呂とかだと、もう大変だよね。合戦だよね。ペニス関ヶ原。ただでさえペニスが入り乱れてる。くわえて若さゆえの虚栄心があり、お互いちょっとこう、少しでも大きく見せたい、みたいのがあって、ちょっと半勃ち、ぐらいになればいいんだけど…。どうしよう、なんかちょいエロスなことを… 考えて…。ちょっとこう、そうですね、最近の若い方だとなんですか。ガッキーとかか、じゃあガッキー、ガッキーのことを考えよう、と思ったら、期せずして鮮明に脳裏に浮かび上がるガッキーの全裸。俄然、全勃ち。これは別の意味でまずい。修学旅行なのにまずい。誤解されちまう、違う、おれは、ユージオダとは違うのよ、ていうかこれじゃガッキーじゃなくてボッキーだよ、はは、笑い事じゃないや、どうしよう、手を離してもタオルが落ちないぜ、なんて、ことに。なりがちですよね。
 
 なりがちでしょうか。
 
 人間以外でも、たとえばブチハイエナとかっていうのは、オス同士出会った時に、まず相手の股ぐらを覗き込み合ってペニスを確認するそうです。それもガッキー、じゃなかった、勃起した状態のを。なんでかはよくわかりませんけど、たぶん、やっぱりペニス品評会、みたいなことじゃないかと思うんだけど。どうなんでしょう。
 
 でも注意したいのは、ブチハイエナはメスもペニスを持っているということです。
 
 正確に言うと、それは発達した陰核、つまりクリト… クリ… クリ君!クリ君でいいよね。あぶねえ、あぶねえ。まーたとんでもねえこと言うとこだった。じゃあクリ君だ。名前に助けられたぜクリ君。クリ君がペニスの形に発達してんのね。やっぱりクリ君はペニスや!! ペニスやったんや!!! しかも陰唇もわざわざ閉じて、おキャンタマ袋の形になってる周到さ。で、陰唇閉じてるから、セックスも出産も排泄も全部クリ君で行います。クリ君すごいね。何でもできるね。普通に尊敬しちゃう。
 
 特にセックスは大変でして。思春期のメスの、偽ペニス(クリ君)を優しく撫でたりすると、アコーディオンみたいにしるしると縮んで、穴があいて、ようやく普通にセックスができるそうです。ブチハイエナのオスは大変だよね、じゃあまたこのオス、仮に名を、そうだな、じゃあ、たまたまパッと浮かんだ名前で意味はないんだけど、仮に、くり君としますけど、このくり君が、別の“推定オス”と出会う。まず挨拶代わりのペニス品評会。「あっ なかなか可愛いものをお持ちですね。小龍包みたい」なんて言われて、「いえいえ、うちのは愚息ですから。そちらさんは、なかなか立派なものを持ってはりますね。反り返りがすごいですわ。カリフラワーみたいになってはりますやん」なんて軽くお世辞を混ぜて返すくり君。でもくり君の内心は穏やかじゃない。
もしかしたら、目の前にいるのはメスかもしれんで…。どないや…?もしかしたらこのカリフラワー、その正体はクリ君かもしれへん。いや、でも… ああ、どうしよう!?これを逃したらワイは一生童貞のままかもしれんで!!これが人生最後のチャンスかもしれへんのやで!! どないすんねや くり!! 今、勇気を出さんでいつ出すんや!! 言え!言うんや!!姉ちゃん!! 明日って今さ!!
 
「あの、すいません、こんなカリフラワーみたいの、初めてで。…ちょっとだけ触ってもいいですか?」

「えっ 僕のペニスのことですか、いいですけど、優しくしてくださいね…」

「…(もぞもぞ) アレ? どないしたんや、なかなか縮まらへん、どないしたんや」

「あ、あの、もっと、優しく」

「えいっ えいっ あかん、硬くなる一方や… あかん、あかんで…」

「キター!!!!! レインボーブリッジ封鎖できません!!」
 



 もうくり君だらけで何がなんだかわからないけど、とりあえず、人間に生まれてよかったですね。ヨシュア・カウワーでした。

2008.06.19 00:00 | com(1) |




なめくじ / ヨシュア・カウワー

 たぶん1回で終わると思って、適当にセックス放談でも書こうと思って書いたのですが、また書くことになったので、またセックス放談をしようと思います。君が!泣くまで!セックスの話をするのを止めないッ!!どうも、ヨシュア・カウワーです。
 
 それにしてもこれからの季節は梅雨でアレですね。鬱陶しいですね。するとナメクジなんてでてきて、ぬめぬめ、ぬらぬら。あ、この擬音なんかエロスだぞ、ね、もう1回言ってもいい?ぬめぬめ、ぬらぬら。ぬめぬめ、ぬらぬら。ぬらりひょんはなぜ後頭部がでかいのか。

 話をもとに戻そうか。そう、ナメクジ。あいつらのセックスはすごいぞ。特に欧州のやつら。
 
 ナメクジは雌雄同体なので性別が無いのですが、仮にナメクジA、ナメクジB、としようと思います。あ、そっけないよね、これじゃあみんな感情移入できないよな。よしじゃあ先生にいい考えがある。じゃあ、仮にだけど、ナメクジをそれぞれ、くり君、と、ユージオダ、とします。まあ仮にだから、深く考えないでいいからね。
 
「あ、ユージ… こないだの映画 観たで… ツバキ サンジュウロウやったっけ?うふふ、めっちゃかっこええやん…」

「ふふ、よせよ くり… 照れるよ」

樹上で見詰め合う二人。

「あの、あんまりかっこ良かったから、ついな、口から、つばき、出てもうてん♪」

「くり… くり…!! ちょっとうまいこと 言いやがって!!」

とろけるような樹上のキス。

「はあ、はあ、ユージ。おれ、もう、我慢できへん(パンツを脱ぐ)」

「くり… くり!! おれも もう… おれのレインボーブリッジが封鎖できません!!(パンツを脱ぐ)」

粘液を出し合いながら絡み合い、そのまま二人で樹上からのダイブ!! 青島ー!! 現場に響く室井さんの無線。

しかし彼らは空中でぶらさがることになるのです。そう、粘液の糸で空中制止。そのまま、いわば無重力状態のままの空中セックス。セックスインザスカイ。まさに宇宙世紀のセックスをするのです。

「ユージ、おれ、あかん、どないしよ、どんどんペニスが、大きくなってる。あかん、もうこれ、どうにもならへん…」

「キター!!!!!!!」
 
 イタリアのナメクジは85cm、シャンパン3本分ぐらいの長さまでペニスが膨張するそうですよ。ていうか、85cmて。くり君。もうそら、そんなのくり君ていうか、もう、ペニスだよ。ペニス。
 
 これから85cmを下回る男性のお友達は、くり君のことを敬意を評して「ペニスさん」って呼んであげてください。


2008.06.11 00:00 | com(0) |




カマキリ / ヨシュア・カウワー

カマキリのメスは、セックスが終わった後にオスを食べたりします。だからオスは、ああセックスしたいけど、死ぬの怖い。死ぬの怖いけど、セックスしたい。そういう葛藤を乗り越えて、さあいざ、おセックスへ立ち向かう。おとんだってそうして来たんだ。おれにできないことはない。やってやる。姦ってやる。そういう勇気が無いとセックスができません。ファックorダイ。私たち人間も、そのぐらいの覚悟があればセックスなんてちょろいもんですね。
 オスの勇気もさることながら、特筆すべきはメスの残虐性。どうしてメスがオスを食べるのかっていうと、まあ厳しい自然界。いつだって北朝鮮なんて目じゃないぐらい逼迫した食糧事情ですから、とりあえず目の前の食べれそうなものは食べる。特に今、セックスで疲れたし。出産てもっと疲れるやろ。かなんわ。好きやったけどまあ食べとこ。カマで殺して頭からむしゃり。あれ、意外といけるやん。みたいなことらしい。私たち人間のメスも、そのぐらいのハングリーさをもって出産すべきなのかもしれません。ファックandキル。
 
 しかし、セックスする前に首を切断するメスもいるのです。
 これはどういうことかというと、分かるかな、はい、皆さん挙手。はいはい、ひびき君、別にわき毛とか隠しながら挙手しなくてもいいから。見ないから。え、それで?うん。ああ、性癖?まあ、そうかもしれない。人だとそういうのもいる。でもね、ちゃんと合理的に説明がつくんだなあ。
 
 これは人間もそうなんだけど、人は生きていく上で、持っている力を全ては出せない。全力出しちゃうと、体の諸細胞が痛んだりして、あとで大変。原付にリミッターついてて、30km/時しか出ないようなもんだね。長生きしたいなら無茶するもんじゃない。そこそこの力でやっとくのがいいんです。何事も。

 で、そのリミッターうんぬんが、頭にあるわけです。肉体を制御してる。でも、首を切り取られるとどうなるか。
 それはもう、あともうほんの少ししか動けなくなるわけだから、全力出すよね。カマキリオス君、長いので、略して、くり君、とします。くり君もうすごい動き!!すごいエレクション!! なんだこの動きは、この∞のような、攻守一体の動きは!!まさにデンプシーロール!!くり君すごい!! すごい!! 打った、ぐねった、打った、また打った ダウーン!! メスダウーン!! ものすごい量の精子をぶち込んでやりました!! くり君、さあくり君どうした、ああ、立ったまま、勃ったまま、死んでいる、死んでいるぅううぅぅぅ!!!
 
「やーやっぱオスは首切っとくに限るわ。たまらんわ。最高やわ。」
 
 メスはタバコをふかし終えて、くり君の残りの部分をいそいそと食べ始めるのでした。めでたしめでたし。


joshua.gif

 ニプルはピンク、ハートはブラック。本日の講師はヨシュア・カウワーでした。

2008.06.03 00:00 | com(3) |




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