ハイエナ /
ヨシュア・カウワー
ペニス品評会。それは男と男の意地のぶつかり合い。
前回、イタリアなめくじこと、くり君(ペニスさん)のペニスは85cmあるっていう話でしたけど、まあ男子は、そういうサイズとかを気にする生き物なんですよね。たとえばトイレで覗き込んでくる人がいる。または温泉や銭湯で、こう、ちらっと、様子を見る男子、多いのではないでしょうか。おっ、あいつは、小龍包だ、包(パオ)を破くと熱い汁が溢れるぞ、とか、あいつは、おお、なかなかやりおる、だが右にかなり曲がっておるな!ブーメランペニス! 宇宙空間でもあのペニスなら投げたら戻ってくるかな!!とかね。お互いにペニスを品評しあっている。あるいは、修学旅行の風呂とかだと、もう大変だよね。合戦だよね。ペニス関ヶ原。ただでさえペニスが入り乱れてる。くわえて若さゆえの虚栄心があり、お互いちょっとこう、少しでも大きく見せたい、みたいのがあって、ちょっと半勃ち、ぐらいになればいいんだけど…。どうしよう、なんかちょいエロスなことを… 考えて…。ちょっとこう、そうですね、最近の若い方だとなんですか。ガッキーとかか、じゃあガッキー、ガッキーのことを考えよう、と思ったら、期せずして鮮明に脳裏に浮かび上がるガッキーの全裸。俄然、全勃ち。これは別の意味でまずい。修学旅行なのにまずい。誤解されちまう、違う、おれは、ユージオダとは違うのよ、ていうかこれじゃガッキーじゃなくてボッキーだよ、はは、笑い事じゃないや、どうしよう、手を離してもタオルが落ちないぜ、なんて、ことに。なりがちですよね。
なりがちでしょうか。
人間以外でも、たとえばブチハイエナとかっていうのは、オス同士出会った時に、まず相手の股ぐらを覗き込み合ってペニスを確認するそうです。それもガッキー、じゃなかった、勃起した状態のを。なんでかはよくわかりませんけど、たぶん、やっぱりペニス品評会、みたいなことじゃないかと思うんだけど。どうなんでしょう。
でも注意したいのは、ブチハイエナはメスもペニスを持っているということです。
正確に言うと、それは発達した陰核、つまりクリト… クリ… クリ君!クリ君でいいよね。あぶねえ、あぶねえ。まーたとんでもねえこと言うとこだった。じゃあクリ君だ。名前に助けられたぜクリ君。クリ君がペニスの形に発達してんのね。やっぱりクリ君はペニスや!! ペニスやったんや!!! しかも陰唇もわざわざ閉じて、おキャンタマ袋の形になってる周到さ。で、陰唇閉じてるから、セックスも出産も排泄も全部クリ君で行います。クリ君すごいね。何でもできるね。普通に尊敬しちゃう。
特にセックスは大変でして。思春期のメスの、偽ペニス(クリ君)を優しく撫でたりすると、アコーディオンみたいにしるしると縮んで、穴があいて、ようやく普通にセックスができるそうです。ブチハイエナのオスは大変だよね、じゃあまたこのオス、仮に名を、そうだな、じゃあ、たまたまパッと浮かんだ名前で意味はないんだけど、仮に、くり君としますけど、このくり君が、別の“推定オス”と出会う。まず挨拶代わりのペニス品評会。「あっ なかなか可愛いものをお持ちですね。小龍包みたい」なんて言われて、「いえいえ、うちのは愚息ですから。そちらさんは、なかなか立派なものを持ってはりますね。反り返りがすごいですわ。カリフラワーみたいになってはりますやん」なんて軽くお世辞を混ぜて返すくり君。でもくり君の内心は穏やかじゃない。
もしかしたら、目の前にいるのはメスかもしれんで…。どないや…?もしかしたらこのカリフラワー、その正体はクリ君かもしれへん。いや、でも… ああ、どうしよう!?これを逃したらワイは一生童貞のままかもしれんで!!これが人生最後のチャンスかもしれへんのやで!! どないすんねや くり!! 今、勇気を出さんでいつ出すんや!! 言え!言うんや!!姉ちゃん!! 明日って今さ!!
「あの、すいません、こんなカリフラワーみたいの、初めてで。…ちょっとだけ触ってもいいですか?」
「えっ 僕のペニスのことですか、いいですけど、優しくしてくださいね…」
「…(もぞもぞ) アレ? どないしたんや、なかなか縮まらへん、どないしたんや」
「あ、あの、もっと、優しく」
「えいっ えいっ あかん、硬くなる一方や… あかん、あかんで…」
「キター!!!!! レインボーブリッジ封鎖できません!!」
もうくり君だらけで何がなんだかわからないけど、とりあえず、人間に生まれてよかったですね。ヨシュア・カウワーでした。